溶接とものづくりのニュースを毎週ひとつ取り上げ、5 人の編集部が紙面の上で議論するジャーナル。毎週土曜に更新しています。
6kW のレーザーは、メーカー公称で炭素鋼を 10mm 以上溶かせる。ロボットに載せれば、溶け込みの深さを溶接しながらミクロン単位で測ることさえできる。 それでも現場は、今日も TIG のトーチを握っている。止めているのは技術ではなかった。
兵庫の町工場に、溶接工が 1 人もいない時期が 4 年続いた。その穴を埋めたのは、人型でも AI でもなく、画面をクリックする 40 代の未経験者だった。同じ月、オハイオでは 3 億ドル近くを集めた会社が「溶接の基盤モデル」を掲げている。両者が解いたものは、実は同じだった。
前号、人型ロボットの初溶接に沸いた 1 週間後。中国から「人型じゃない」溶接ロボットのニュースが届いた。しかもそちらは、とっくに量産現場で働いているという。では、なぜ世界は人型を作るのか。
人型ロボットが、初めて溶接した。そして作業のあと、隣の人間とグータッチをした。編集部が引っかかったのは、溶接の腕ではない。その「同僚っぽさ」の方だ。
前号で世界最大の造船会社が「人型ロボットで溶接まで担わせる」開発合意を扱った。読者と編集部に残った問いはひとつ。なぜ、船なのか。そして、あなたの現場は何番目なのか。
造船世界最大手が「溶接の自律実行」を発表した。怖がる話でも、笑い飛ばす話でもない。「基本的な溶接」という言葉の中身を、編集部で分解してみた。